【ハイリスク・ハイリターン】投資対象としてみた時に、仮想通貨って儲かるの?

仮想通貨とは?

最近、仮想通貨という言葉をよく聞きます。仮想通貨は、ブロックチェーンという技術を使い、データだけ存在している「お金」です。特定の国家が発行している「通貨」ではない、ということが最大の特徴です。日本の「円」や、アメリカの「USドル」は、国の中央銀行が価値を保証し、貨幣として発行しています。一方、仮想通貨ではそのような特定の国や金融機関が関わっていません。

2017年末に、ビットコイン(Bitcoin)が200万円を超えたことで、メディアなどで社会的に大きく取り上げられ、仮想通貨の存在を知った方も多いのではないでしょうか?ビットコインは、200万円を付けた後、30万円まで暴落し、2019年末には約100万円となっています。

歴史は繰り返す

2017年には、ビットコインの値上がりによって儲かった人が、「億り人」と呼ばれて話題になりました。「億り人」とは、金融資産1億を達成したことを文字った呼び方です。このような人が数多くいたことは事実で、さながらゴールドラッシュを連想させ、世間を熱狂させました。

しかしながら、ゴールドラッシュで儲かった人を思い出してください。①誰よりも早く金を採掘した人、②金を採掘する際の道具を売った人(ジーンズが有名)の2パターンです。

ビットコインバブルでも、全く同じ現象が起こりました。ビットコインで儲かった人は、①以前からビットコインを保有していた、またはいち早くバブルを察知した人、②ビットコインの取引所の2パターンです。

ビットコインバブルを知ってからビットコインを買った大多数は、その後の暴落に巻き込まれ、ほぼ例外なく損をしているかと思います。

投資対象としての仮想通貨

仮想通貨を投資対象としてみるとどうでしょうか?Wikipediaによると、投資の定義は次のように買いてあります。

投資とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す。

一般的に、投資対象はリスク・リターンで分類されます。例えば、ローリスク・ローリターンの投資対象は預金であり、ハイリスク・ハイリターンの投資対象は株式投資が代表的です。

では、仮想通貨はどうでしょうか?仮想通貨は、間違いなく超ハイリスク・超ハイリターンの投資対象です。一般的に投資は、取引回数と1取引あたりのリターンで、期待値が計算できます。しかし、その理論上の期待値となるのは、資金が無限にあることを前提としたものとなります。

例えば、勝率が60%で、一回あたりのトレードで資金が+30%、-30%のどちらかになると仮定すると、資金が無限で取引回数も十分な数実施できる場合は、もちろん期待値はプラスになります。しかしながら、2回連続-30%を引くと、資産は簡単に半分になります。例えば1万円で始めたとして、1万円→7000円(-30%)→4900円(-30%)と、2回連続で負けると資金が半分となります。

勝率60%の場合、2回連続で負ける確率は、0.4*0.4*100 = 16%となります。一見低く見えますが、毎日2回取引をする場合、1週間に1回程度は発生する確率です。毎週のように、資産が半分になる日があって、果たして平常心が保てるでしょうか?

実際は、2回連続で負けるような日は地合いが悪いことが多いです。そのような悪い地合いの時に、資金が半分になり、負けを取り返そうとして取引を重ねてしまい、さらに大金を失ってしまうことは容易に想像できます。

このように、超ハイリスク・超ハイリターンの仮想通貨は、人の精神状態も考慮して考えると投資対象としてみるのは非常に危険です。大多数の人が投資に求めているのは、資金の増加であってギャンブルではありません。

超ハイリターンの商品は、射幸心が満たされるためギャンブルとしては魅力的ですが、投資対象としては避けたほうがいいでしょう。

唯一例外としては、資金が豊富にあり、かつシステムに全ての取引を任せることができる場合には、期待値通りに取引できる可能性が高いため、手を出してもいいと思います。

アルゴリズムトレードを始めたい方は、個別に連絡いただければ一通り環境を整えて始めるところまでは対応します。(有料、条件次第)
「楽をして稼ぐ」といった類のものではありません。相応のプログラミングスキルと日々の努力が必要になります。ただ、趣味としては非常に面白いので、初めてみてはいかがでしょうか?

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