前回の記事の振り返り
※本記事は、前回の記事の情報を前提としております。
前回の記事で、手取り14万の方が毎月14万円の不労所得を得るには、年率3%の複利運用で75年間も必要なことがわかりました。やはり、手取り14万円で金銭的に余裕を持った人生を送るのはかなり厳しいと思います。今回の記事では、実現可能な選択肢として、手取り14万の人がどうすれば金銭的にある程度余裕がある人生を過ごすことができるか、考えていきたいと思います。
前提の見直し
前回の記事の目標は、
③手取り14万円のままで、不労所得14万円を稼ぐことで収入を倍に増やす
というものでした。しかしながら、この目標を見直さざるおえない状況です。現状を打破するためには、どう考えても追加の資金や収入が必要です。仕事や職業を変更することなく、かつ現状を打破可能な選択肢として、以下の選択肢を考えました。
- 副業による若干の収入
- 初めから運用できる資金を持っている
Aについては、追加で毎月数万円の収入を得る場合、Bについては、貯金など最初から若干の運用できる資金を保有している場合です。毎月1万7千円ずつしか運用資金が増えない状況で、最初の運用資金を確保することは、複利計算の上で非常に重要となります。
副業による若干の収入がある場合
手取り14万では、毎月の貯金を17,000円ずつしかできませんでした。しかし、考えてみてください。副業で毎月約2万円稼ぐだけで、毎月の貯金額を倍にすることができます。当然、倍の速度で運用資金が増える場合、不労所得の目標達成の期間も半分以下になります。
それでは、副業収入がある場合に、不労所得14万円達成にかかる期間を確認していきます。副業収入は税引後で、全額投資に充当するものとします。
副業収入+利回り3%で運用 | 達成までの期間 |
0円(ベースライン) | 75年間 |
2万円/月の場合 | 48年間 |
4万円/月の場合 | 38年間 |
副業収入+利回り5%で運用 | 達成までの期間 |
0円(ベースライン) | 42年間 |
2万円/月の場合 | 29年間 |
4万円/月の場合 | 23年間 |
結果を見ていきましょう。副業収入が2万+利回り5%の場合、もしくは副業収入4万+利回り3%の場合の場合、本業収入だけの場合(75年間)と比較して、約半分の期間で達成できることがわかります。約半分の期間で達成した場合、20歳から開始して50歳程度なので、その時点で不労所得14万円+貯金数千万円があれば、例え仕事を辞めたとしても十分幸せな老後を送ることができると思います。
まとめ
本記事では、「副業による若干の収入がある場合」に、手取り14万円から不労所得14万円を稼ぐための期間がどの程度短縮されるかを検証しました。結果としては、副業収入が2万円程度でも、期間が約半分になる可能性がある、というかなり良好な結果が得られました。当然ですが、毎年の利回りを固定して計算しているので、世界経済の動向に左右されますし、一生を通して投資の勉強は必要不可欠です。逆に、投資をもっと勉強すればより早く目標を達成できる可能性もあります。
副業収入2万円であれば、手段はたくさんありますし、毎月そこまで時間をかける必要もないかと思います。まずは少額を安定して稼ぐことを目標に、副業を始めてはいかかでしょうか?
次回の記事では、もう1つの「初めから運用できる資金を持っている」パターンを検証します。