【特集銘柄】 JT(日本たばこ産業、2914)これからの株価見通し

JT(2914)これからの株価見通しについて

本記事では、JT(2914)の今後の株価について紹介します。この銘柄は、配当利回りが高いことで有名で、現在年間で約7%の配当利回りとなっています。JTの株価も、長年右肩下がりでしたが、2019年9月に株価は底を打ち、上昇傾向にあります。今後の株価の見通しについて、直近の決算資料も参照しながら、分析していきます。

 

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【5分でわかる!】JT(日本たばこ産業,2914)の今後の株価の見通し

【5分でわかる!】JT(日本たばこ産業,2914)の今後の株価の見通し(音声のみ)

会社概要

  • 会社概要
    正式名称は、日本たばこ産業株式会社といいます。日本国内のたばこ製造を独占しており、法律によって守られた特殊な会社です。国内でのタバコのシェアは60%程度です。
  • 事業概要
    JTの2018年の売上高は、約2兆2,160億円で、その構成比は、国内たばこが、28.0%、海外たばこが、59.2%、医療事業が、5.1%、食料事業が、7.3%となっています。M&Aにより、海外の企業を買収し、国内のたばこ消費の低下を、海外需要の上昇で補っています。すでに、国内のたばこ売上の2倍以上を海外で稼いでいます。企業別のたばこの世界シェアは8.4%で、第4位です。

注目される理由

JT(日本たばこ産業)が注目される理由は3つあります。

  • 高い配当利回り
    一つ目の理由は、高い配当利回りです。2019年12月現在、配当利回りは年間で約7%です。これは、全銘柄の中でも、トップクラスに高い利回りとなっています。配当は6月と12月の年2回で、配当に加えて株主優待もあるため、非常に人気の銘柄となっています。
  • 安定した企業
    2つ目の理由は、安定です。JTは、法律に守られた企業で、かつ国内のたばこ製造を独占しており、倒産することはほぼありません。加えて、筆頭株主は日本国政府であり、全体の30%程度の株式を保有しています。株価がどんなに下がっても、売られることのない株式が一定割合あるため、短期間で大きく値下がりすることもありません。
  • 長期間の株価低迷
    3つ目の理由は、長期間の株価低迷です。JTの株価は、2015年に約5,000円でした。そこから株価は右肩下がりとなっていて、現在は約2,500円です。株価が下がると、相対的に配当利回りは高くなるため、現状、非常に魅力的な株価水準となっています。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル面をみていきます。2018年の売上高は、約2兆2160億円で、営業利益は5,650億円です。営業利益率は、約40%であり、超優良企業といえます。全日本企業の営業利益金額のランキングでも、2018年は全体の11位であり、日本でトップクラスに利益を上げている企業です。さらに、海外M&Aにより、主力のたばこ事業も6%程度の成長率で、業績は安定しています。ファンダメンタルの指標を、直近の有価証券報告書を元に計算すると、株価純資産倍率(PBR)は約1.7倍、株価収益率(PER)は約13倍であり、割安な部類に入る銘柄です。

テクニカル分析

株価はここ数年間は右肩下がりとなっていて、現在は約2,500円です。直近の株価の値動きを見ると、2019年9月に底をつけて、上昇局面に入っています。今後、上昇基調が継続するかが焦点となります。

これからの株価見通し

★★★☆☆
株価が上昇するまでは、継続的に配当狙いの買い需要が見込まれます。国が保有する株式の割合も多いため、大きく値崩れすることはないでしょう。日本国内で生活していると、たばこの需要は落ちていると思われがちですが、世界的には需要が伸びています。主要ビジネスであるたばこで、しっかりと売上が成長していることもプラス評価です。

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